マッシュroom

死神の使者のマッシュroomのネタバレレビュー・内容・結末

死神の使者(1961年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

失恋の痛手により自殺し地獄に落ちた娘が魂と引き換えに
サタンに出された三つの指命…
それは三人の人間の元へギフトを届ける事だった。

指令1☆ カメラ
旅行先で美女と出会ったプレイボーイのカメラマン
あまりの美貌に撮影を頼むが断れてしまい…
精神をやんでゆく男の姿とシンプルな表現の美しさ。
この時代のホラーの雰囲気と表現を味わえました。

指令2☆ つるはし
鉱山で偶然発見された氷の塊。
早速、人類学の博士等が調査にのり込むが
そこで氷の中に埋まっている五万年前の人間を発見する…
美女に心を奪われてゆく博士の姿が中々。
想いが強すぎるあまり儚さみたいなものも感じられた。

指令3☆ 水晶
精神科の先生に未来を知る事を勧められた男は
偶然見つけた占い師のもとへ足を運ぶのだが…
画面を通し、こちらを見つめるサタンと男と女。
「いがみ合う恋人同士が必要だった」
揶揄した言葉に全てが詰められてます。


古い作品なので恐怖はないけれど
この時代ならではの雰囲気もあって
どことなく知性みたいなものを感じられて私は楽しめました。