オーウェン

Q&Aのオーウェンのレビュー・感想・評価

Q&A(1990年製作の映画)
3.2
警官が汚職の道を拒否したため一人孤独に陥る「セルピコ」。
こちらはそれとは逆に汚職した刑事と、それに疑いを抱く検事に焦点を当てる。
監督が同じシドニー・ルメットなのも視点を変える意味では違いが見て取れる。

実は冒頭で刑事の横行は明かされる。
そこから正当防衛と信じていた検事はギャングの証言で刑事に疑いを持つ。

悪徳刑事のニック・ノルティが髭面を蓄え、威圧的な態度でもみ消しを狙う。
証拠が消され周りからも圧力がかかるがティモシー・ハットンは懸命に捜査をする。

どう見てもニック・ノルティの存在感が抜きん出ており、最後も含めて正義が勝つとは言い切れない世界観を作り出している。

ただ自滅的なけりのつけ方は少々雑に思えるが。
オーウェン

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