nagarebosi

Q&Aのnagarebosiのレビュー・感想・評価

Q&A(1990年製作の映画)
4.5
相変わらず重たいなぁ…。
もう、とにかくニック・ノルティのあの迫力と威圧感は半端さがないです。
社会派のルメット監督だけあり見終わった後、腹にズシッとくる作品でした。
法とは?正義とは?正しいことをしても報われないことは世の中にはある…。
刑事と上層部の汚職を正義感で暴こうとする新米検事をハットンさんが好演。いかにも青二才なキャラクターを分かりやすく演じて共感出来ました。
でも結局、刑事も検事もその上の上層部の駒でしかないんだなあ…。
人種問題も巧く絡めて展開させていく演出は緊張感を孕んでますが、やはり巧くキレイにまとめすぎたかなと感じます。
これはあらゆる問題に決着をつけようとした為か、若干ストーリーがよくある展開にしてしまったのかな、と。そこが惜しい。「プリンス・オブ・シティ」の様に救いの無いエンディングのほうが痛烈だし好みではあります。
音楽が合ってないという意見もあるようですが、私は好きですね。
ニック・ノルティ観たさに映画館で観賞しましたが、本作でルイス・ガスマンを初めて観て「この人、インパクトあるなあ」と思ったら、あれよあれよという間に売れっ子バイプレイヤーになって驚き!