れれれざうるす

ロングタイム・コンパニオンのれれれざうるすのレビュー・感想・評価

3.5
個人的にゲイ映画を語る上では外せないと思う。「ダラスバイヤーズクラブ」と同じくゲイコミュニティでのエイズの話。1980年代ではまだエイズという名すらなく“ゲイがかかる癌”と言われ、仲間やパートナーが謎の病魔に冒されてひたすら死を待つのみ。そんなゲイ達の9年間の群像劇。

「ダラス〜」以前に鑑賞してるから細かいところは曖昧だけど個人的に引っかかることが二点。まず群像劇ということが分かりづらい。群像劇にしては繋ぎが下手。そして9年経ったように思えない。場面転換があまりないからか最後の方でやっと数年経過してることに気付いた…。私がアホなだけ…?(笑)

“謎の病”にかかっているから例え仲の良いゲイ仲間でも空気感染やキスでうつると思ってあの行動をするシーンが妙にリアルで気分沈んだ。愛する人に触れることも出来ない辛さ。それとは裏腹に感染をも恐れずパートナーに付きっきりな人もいてね…あのエピソードは号泣。素晴らしい愛!

基本的には暗さ重さは全くないから当時のエイズの認知度と同性愛への偏見を知るにはなかなかの良作だと思う。(海外のゲイからは結構支持されてるぽい)