アレクサンドル・ソクーロフ監督作品。
1922年、モスクワ郊外のゴールキ村。狙撃の影響で健康を害したレーニンは、療養のための生活を送るが・・・という話。
権力者四部作の二作目。
死に目のレーニンを…
このレビューはネタバレを含みます
ボケて曖昧になったレーニンの終の住処での一日のお話。画面が緑過ぎる…!霞がかったようなソフトフォーカスの色遣いは観ていてかなりキツかったです。
全員素晴らしい演技してました。全てが曖昧になりつつあ…
「牡牛座 レーニンの肖像」
冒頭、ここはどこかの人里離れた森の中の別荘。病人レーニンの姿、ここで暮らしているのか、妻と妹の介護、護衛する兵士たち、監視、電話、手紙、見舞客のスターリン、2人の対話。…
セラの『ルイ14世』みたいに寝たきりなのかと思ったらわりと元気にドタバタしてて笑った。あちらがいわゆる「王の二つの身体」のグロテスクをあつかっていたのに対して、こちらは身体的欠陥がそのまま権力の不全…
>>続きを読むやっぱりソクーロフは体調の悪いときに風邪気味で観るのが最高。
この映画のレーニンのように、病でほとんど身動きが取れなくなり、肉体的にも精神的にも鈍重になるとき、かえってそのゴロっとした異様な身体性が…
うーん、今ひとつ。モレク神に続いてみたが、全体の色調は似ている。でもこっちは人間的性質を失ったレーニンの姿に見られる倦怠と絶望がひたすら続く感じで見ている側としては退屈だった。ソクーロフの自国に対す…
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