一度スクリーンで観てみたかった作品。念願が叶って眼福の一言に尽きる。
レーニンの最晩年 即ち「死」を描いた作品なんだけど画面の隅から隅まで「美」が溢れている。スターリンが木の枝を避けようとしゃがんで…
青っぽいフィルターのかかった画が、ゆっくりと動くカメラによって長回しで捉えられ、幻想的。
暗くて鮮明で無い、ぼんやりとした変化のない映像とゆったりとしたリズムが強烈な催眠作用をもっていて中盤結構ウト…
ヒトラーのと同様に寝た。
が、こっちのほうが個人的には楽しめた。
人の感想で初めて知ったけど1日を切り取った作品なんですね。
レーニンと言われているからレーニンに見えるけど、かつての支配者とは思え…
身体が不自由であることで逆にハキハキしたアクションが描かれてるのが面白い。草が生い茂る中を這っていくものの従者に捕まりひょいと抱え上げられてしまう瞬間や、スターリンを乗せた車が緩やかに屋敷へやって来…
>>続きを読むレーニンの晩年を通して描かれる、生と死の狭間。当の本人レーニンには既に生命力がなく、あとは肉体が消えてなくなるのを待つのみ、というような堕落ぶり。冒頭から「具合がどうなんてもんじゃない。もう死にます…
>>続きを読む自らを待ち受ける無慈悲な死に対して、あまりに無力なかつての権力者、そこにもはや力はなく、権利もなく、残されているのは死への絶望のみである。栄光ある死も、名誉ある死も用意されてはいないが、しかし彼の遺…
>>続きを読む歪む映像、割れる音。静寂に包まれた不穏な現実で交されるハイコンテクストなダイアローグと、詩的なモノローグ。「権力者4部作」第二作として制作されたレーニンを中心に撮られた本作は、徹頭徹尾アレクサンドル…
>>続きを読む眠るのが唯一正しい鑑賞方法。まあ実際には意外なくらい良いんだけど、やっぱり権力者ばかり描くなよ、と思ってしまうから、真剣には見ていられない。例えばこれ、レーニンじゃなくて普通のオッサン設定で、これだ…
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