すあま

リリイ・シュシュのすべてのすあまのレビュー・感想・評価

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)
3.9
暴力。絶望。孤独。閉塞。
中学生のときに感じられたどうしようもない世界をここまで追体験できる映画もないと思う。

虐めると虐められる、男子と女子。立場が違う少年少女らにはリリィ・シュシュの音楽が逃げ場となっているけど、その心象風景は同じではなく、その音楽を聴いてるからだけで繋がれる訳ではない。
ライブでのファンの喧嘩もそれに繋がるようなもので結局音楽は個人個人の救いでしかなく、ネットでのつながりに対して、本当に音楽に没頭するときの世界は広くしかし絶対的に閉じたものっていう見方として受け取った。
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