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ダンケルクのcatmanのレビュー・感想・評価

ダンケルク(1964年製作の映画)
4.0
1964年公開。あのダンケルクの戦いをフランス人の視点から描いた反戦映画。えーっとすみません、これもまた傑作じゃないですか?軽やかでいながら深みがあって、ユーモアとペーソスの塩梅が絶妙。強いメッセージ性がありながら決して押し付けては来ない。予想よりずっと良かった。

U-NEXTで観た映像はリマスタリングされてはいない様でクリアでないのが残念だけど、本作も大勢のエキストラと大変な物量による海岸のシーンは迫力があって見応えは充分。ダンケルクが舞台なので交戦する場面はほぼゼロ、ひたすらドイツ空軍の爆撃を受け続ける被弾&爆発シーンの連続。火薬の量が凄い。そして例によってベルモンドの身体を張った演技が素晴らしく、彼の飄々としたキャラクターも役柄にマッチしているし、スターらしい華やかさもあって改めて魅力的な役者だと感心した。123分。

ノーランは本作から結構な影響を受けている様な気がする。
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