ダメハム

ダンケルクのダメハムのレビュー・感想・評価

ダンケルク(1964年製作の映画)
4.1
1964年のアンリ・ヴェルヌイユ監督作品。2度目の鑑賞。

フランス軍から見たダイナモ作戦を描く。画面の奥まで配置された大量のエキストラと大規模な爆発シーン満載の臨場感あふれる映像に圧倒される。コミカルに描きながらも徐々に悲壮感が増すのがつらいね。奇妙な人間関係と、たばこを介した人物描写が大好き。

ジャン・ポール・ベルモンドのひょうひょうとした掴みどころのないキャラクターだからこそ、より戦争の異常さが際立つ。でも、実は人一倍、物事を冷静に客観視して罪の意識に悩んだり、誰も救おうとしない神に憤る姿に引き付けられる。

ラストがいかにもフランス映画らしくて忘れられないものにしてくれる。
誰もいない砂浜に一際輝いてる赤色は何を象徴してるのか。
ダメハム

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