なんとも救いようのないお話。
クリスマスやイースターなどつねに家族や友人たちと過ごす習慣のあるアメリカにおいて、孤独とはもはや生き地獄とも言えるものなのだろう。加えて貧窮の極みである。
カウボーイが、アメリカ的でマッチョなものの象徴の意味を込めているのだろうが、都会においてその男性性を突き詰めた生き方が、男娼でありゲイという発想は、なかなかにできるものではない。
最後フロリダにつく頃には、そのカウボーイの出で立ちを脱ぎ捨てるわけだが、それによってジョーは救われたのか、元に戻ったのか。
うーん、書いていてなんだかよく分からなくなってきた・・・
個人的にはこのころのダスティン・ホフマンは、アル・パチーノとかぶって仕方がないのだが、彼も後に「スケアクロウ」というバディものに主演する。これも本作と似て切ない終わり方なのだったなぁ。