無知A

犯人に告ぐの無知Aのレビュー・感想・評価

犯人に告ぐ(2007年製作の映画)
3.0
終始暗い雰囲気が漂う作品だった。しかし、決してテーマが深い為でも、残虐な内容だからという訳でもない。この暗さは、警察組織に靄をかけていたように思う。その他の成分については、スポ根に近いものとなっている。六年前の事件によって様々な変化を受け、苦汁を舐めた主人公がリベンジに燃え、駆け回る姿はスポ根に近いように思う。そして、主人公の巻島とは対照的な人物が本作には登場し、暗躍するのだが、この辺りの対比がしっかりとしている点でも、スポ根といった印象を受ける。

さて、評価の低い理由としては、前述のように内容以上の暗さが作品を通して見受けられること。そして、時折見られる臭い台詞の数々と雰囲気のミスマッチ。何とも言い難い要素も少なくなかった事を挙げたい。

総じて、作中の雰囲気に対する感じ方で評価が大きく変わる作品だったように思う。もう少しだけ演出による盛り上がりあれば良かったのではないだろうか。
無知A

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