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しいのみ学園のしをのレビュー・感想・評価

しいのみ学園(1955年製作の映画)
4.0
やさぐれキッズ(『みかへりの塔』)→戦争孤児(蜂の巣シリーズ)ときて今度は障がいを持つ子ども。それ以外にも清水作品には社会的少数者に焦点を当てたものが多いのでは(按摩〜とかがそれに当たる)。オープニングの横移動だったり、序盤の部屋の映し方はもう完全に清水節というか…毎度見入ってしまうかっこよさ!今回の部屋の映し方は『次郎物語』のときの感動に近い良さがあった。『風の中の子供』での子どもの群れの美しさ(魚のよう←悪口じゃない!本当に)は、本作品では障がいをもっているために先生に駆け寄るシーンなどではゆっくり(健常者ならすぐさま駆け寄るであろう)で、その少し間を置くスタイルにやられた。対比したところで、どちらも美しすぎるのだ。子どもの映し方が本当に上手い。
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