調伏系V魔虚羅

ブラッディ・バレンタイン 3Dの調伏系V魔虚羅のレビュー・感想・評価

3.0
アメリカの小さなスラッシャー映画の割には可愛らしい名前の炭鉱町ハーモニー。10年振りに帰郷したトムは、かつて彼が原因で起きた炭鉱事故の唯一の生存者、ハリーがバレンタインに22人を惨殺した事件の罪悪感に苛まれていた。元恋人のサラを尋ねたトムだったが、再びガスマスクを付け、ツルハシを持った殺人鬼ハリーが姿を現す。
1981年公開の80年代の怒涛のスラッシャー映画ブームの中で製作された隠れた傑作『血のバレンタイン』のリメイク作品である本作。リメイク元は、80年代スラッシャーらしい雰囲気と『スクリーム』シリーズの醍醐味でもある、誰が殺人鬼か分からないサスペンス要素が見事に融合していたものだったが、本作もそれをちゃんと受け継いでいる。3D技術が出たばかりで、それに完全に頼り切っている演出が目立ち、殺し方に生かそうとする多様性が少ない気がするが、主演がジェンセン・アクレスだった為に意外に楽しめてしまった。
調伏系V魔虚羅

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