爆裂BOX

ブラッディ・バレンタイン 3Dの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.6
炭坑町ハニガーで坑夫6人が生き埋めになる事故が起き、5人を殺して生き残ったハリー・ウォーデンが昏睡状態から覚め大量殺人を起こし生き埋めになる。10年後姿を消していた事件の原因を作った経営者の息子トムが炭坑を売る為町に現れると殺人が起き初め…というストーリー。
「血のバレンタイン」のリメイクを再鑑賞。オリジナルは、妙に切ない余韻を残すラストとエンディングテーマと逆光を浴びて浮かび上がる殺人鬼のシルエットの恰好よさが印象に残った作品でした。
冒頭から病院での死屍累々の惨劇や炭坑内での殺戮パーティで掴みはOKです。オリジナルのハリー・ワーデンは死体の肉を食って発狂し、退院した後事故の原因作った作業員二人殺して心臓くり貫いて箱詰にしてましたが、こちらは自分の生き残る分の酸素確保する為他の作業員殺すなど凶暴さ上がって、昏睡状態から目覚めた直後に上記の病院や炭坑で大殺戮繰り広げるなどスケールちょっと大きくなってますね。
ストーリーは10年前の惨劇が起こってから町から姿を消していたトムが炭坑を売る為に帰郷。同時に連続殺人が発生し、トムのかつての恋人サラの亭主であるアクセルはトムを容疑者として疑い始めるという物です。
犯人探しの要素も絡めながら物語は展開していきます。
ゴア描写も中々頑張ってたんじゃないですかね。最初のツルハシで目玉貫通とスコップでの頭部切断や、心臓くりぬかれた死体、つるはしでの顎引き裂き等が印象的でした。完全版で見たので最初のモーテルの惨劇もしっかり収録されていました。オリジナルにオマージュをささげたハートの箱を開けたら本物のハートが入っていたり、吊るされた作業着が次々に落下して来たり、乾燥機に詰め込まれた死体のシーンはニヤリとしました。
オリジナル鑑賞者としては「アクセルが犯人なんだろ」と思って見てたので後半の犯人明かされるシーンは「お前だったんかい!」となりました。オリジナルの犯人判明シーンは驚きましたが、こちらも驚きはしましたけど、一か所反則なシーンあるのでちょっとフェアじゃないな。まあ、スラッシャー・ホラーでサスペンス・ミステリーじゃないからいいのかな。
ジェンセン・アクレスは主人公だけどあんまり活躍しないな、と思ってたらなるほどそうきましたか。スパナチュしか知らなかったんでこういう役柄は新鮮に感じられました。やっぱイケメンです。
アクセルを演じた「ファイナル・デスティネーション」の嫌な奴カーター役だったカー・スミスは今回も嫌な奴の役でしたね(笑)浮気してるクズなだけに最後死んでほしかったな(笑)セクシーな浮気相手は「ブラックリスト」のメーガン・ブーンだったんですね。
ヒロインジェイミー・キングは美人で最初の黒ブラが透けてる服装もセクシーでした。
老刑事役でトム・アトキンスが出ているのはホラーファンには嬉しいですね。
ラストはいかにも続編狙ってますっていうかんじですが、まあ、作られないでしょうな(笑)
オリジナルとは話違ってましたが、結構楽しめました。