horahuki

ブラッディ・バレンタイン 3Dのhorahukiのレビュー・感想・評価

3.4
バレンタインムービーといえばコレですね♫
オリジナルは一年前に見たので、今年はリメイクの本作を!

内容は、ガスマスクに作業着を着た殺人鬼がツルハシをもって襲いかかってくるスプラッターホラー。炭坑の中がメイン舞台という、他の同種の作品とは違った雰囲気の映画です。

あらすじ…
バレンタインデーに炭鉱での大量殺戮があってから10年。その犯人は当時死亡したはずなのに、再び連続殺人が発生。模倣犯の仕業なのか、それとも10年前の殺人鬼ハリーウォーデンが生きていたのか。時を同じくして町に帰ってきた当時の重要人物トムとの関係は…という話。

全く期待してなかったんですけど、割と良くできてるリメイクじゃないでしょうか。オリジナルの要素を継承しつつ、それを壊さない程度にオリジナリティもしっかり盛り込んでいて面白かったです。

スプラッター映画なんですけど、本筋は犯人は誰なのかというミステリー。オリジナルもミステリー要素の強い作品でしたが、リメイクの方がより犯人探しに重きを置いてる印象。

10年前の事故や大量殺戮の原因となったトムが町に帰ってくるのと同時に大量殺戮が発生するので、当然トムが疑われる。でもその根っこにあるのが、以前から引きずっているトムを含めた三角関係等の男女問題。そして10年前の大量殺戮に起因する恨み、炭坑売却による炭坑夫たちの反発(トムが炭坑の大株主)など、田舎町特有の閉鎖性や排他性なんですね。

そして誰が犯人なのかについて二転三転していくのが面白いです。「こいつが犯人か!」「いやこいつか!!」「いやいや、やっぱりこいつだ!!!」といった感じで、観客の思考を揺さぶり続ける楽しい展開。

犯人については意外性はあるのですが、序盤から割とわかりやすいヒントがところどころに散りばめられてるので、あまり驚きはなかったです。そのオチの酷さが良く叩かれていますが、むしろそういうオチになるようにしか思えない伏線が序盤からあるので、私的には順当なオチのように思いました。
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