アメリカの小さな炭鉱町でバレンタインデーに住民22人が惨殺されるという事件が起きる。
唯一の生存者であったトムは10年ぶりに帰郷するも、自分が原因で起きた炭鉱事件の罪悪感に未だ悩まされていた。
元恋人サラを訪れたトムだったが、ある夜ガスマスクを付け、つるはしを持った殺人鬼が再び姿を現す。
タイトルにちなんで、14日のバレンタイン・デーに公開された『ブラッディ・バレンタイン』。
ガスマスクにつるはし、という出で立ちをした殺人鬼がバレンタインデーに人々を虐殺する話。
1981年製作の傑作ホラー『血のバレンタイン』をリメイクです。
当時タランティーノに「史上最高のホラー映画」と言わしめたほどの折り紙付き。
だが、話はけっこう違う。
炭坑で落盤事故があって、生き残ったハリー・ウォーデンが他の生存者を惨殺したところまでは同じ。
リメイク版では、落盤事故の原因を作った炭鉱会社の息子が、事故から10年の時を経て街に戻ったことをきっかけに、 ツルハシによる惨殺事件が始まる。
乱発するリメイクホラーの中では面白かったです。
だけどラブホラーってなんだ?w
内容としては、まあ良く有るタイプの海外ホラー。
その手の映画におけるストーリー性云々は、推して知るべし。
取りあえず初っぱなから”伝説の殺人鬼”が登場してどうするのかと思ったら、そこで一回話を区切って後は若い連中の話が進む。
この辺はちょっとアレでは有ったが、かなり残酷描写が強烈である。
オリジナルでカットされたあの乾燥機の人間茹でシーンももちろんちゃんとあったし、胸躍る切株シーンも満載。
毎回違う方法で殺人が繰り返されていてリアルな描写では有るんだが、グロいと言うよりはここまで来ると観ていて「よくやってんな」と(いい意味で)笑いが込み上げて来ることもしばしば。
というわけで、当然”殺人鬼物”なんだけど、結構ギリギリまで殺人鬼の正体が分からずドキドキ感が楽しめる。
殺人鬼現る
↓
被害者殺される
↓
疑わしい人物が現れる
のパターンの繰り返しだけど、完全に姿が見えないので正体が分からず、その辺はかなり面白いし、ある意味王道のパターンで飽きさせない。
ただ、主人公たちにさほど魅力を感じなかったのは減点でした。
登場人物同士仲がずっと悪くて、互いに足の引っ張りあいをしているだけで、その間にピンチになっている印象しかなかったです。
それとオリジナルには感じる事が出来た「バレンタインデー」のイメージが薄いのも難点ではないでしょうか?
まぁでも、ジェンセン・アクレス主演なので、『スーパーナチュラル』シリーズを見ている人は必見です。
また保安官役は、傑作ホラー『ファイナル・デスティネーション 』の第1作にも出演してたカレ。
老けたね~。
あとは、『シン・シティ』でセクシーな娼婦を演じて、名をアゲにアゲた美女、ジェイミー・キングも出演していたりする。