このレビューはネタバレを含みます
ギャガ・アカデミー賞受賞作品特集上映@高崎電気館
二十歳くらいのときに3〜4回見た作品。
当時は同じ監督の作品を掘り下げるとかは一切していなかったが、違う文脈から「トレインスポッティング」を鑑賞し終えている今回はまた違った楽しみ方をすることができた。
生活レベルの低い少年が街の中を駆け抜けるシーンや、便器の中に落ちていくシーンはもちろん、悲惨な目にあった友人をみて「もしかしたら自分だったかもしれない」と思い悩むシーンでも、やはり同じ監督であることを体感せざるを得ない。
多少良くできすぎた物語構成ではあるが、インドでウケている原作なわけだし、文化的にそういうものなのだろう。兄弟が違う形でミリオネアを体現するラストは胸が痛い。