みい太郎

スラムドッグ$ミリオネアのみい太郎のレビュー・感想・評価

スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)
4.8
賞を総ナメにした、多くの方が見たであろう作品ですが、時折かなりメジャーなメガヒットなのに全く観る機会も気持ちもないまま過ぎてしまう作品。そのうちのひとつでした(^_^*)

私がなぜこの映画を避けて来たか…主人公の母が殴られた時点で薄々気付き、善良ズラのチンピラが(一発で悪い大人だあと理解しドキドキするくらい怖かったです(^_^*)コカ・コーラを持って来た時点で若干の後悔をし…集まっている子供達の多くに足や手の障害がある時点で『やってもうた~』と心で叫んでた。

よく出来た映画だし、テーマも素晴らしいなあと思う。生きるパワーがはんぱない。その影で…ダメなんだよね。スプーンがあったまる状況が…怖すぎる。ホラーよりも幽霊よりUFOより恐い。
個人的にこうゆう人間の中の非道というか人の中の悪魔みたいなのに恐怖を感じ反応してしまう。
スプラッタ映画の方がまし。なのです。ストーリーも詳しく知らないのに避けてた理由を納得してしまった『あ~直感が働いたか~』って(^_^;)

この映画みてつくづく人間って本当は心も身体も強いんだ~って思う。日本がいかに除菌とか清潔とかに神経質過ぎるか…うんこに負けては生き抜いていけないんだなあ(笑)と。

嫌なコトや思い出さえも実は何かのメッセージだったりする。
今すぐは役にたたなくても…

それらの経験は無意味に悪いコトはなく、心が動くと云うことは何らかの必要性があるんだなあと。

スプーンの男の子に主人公の彼が謝った時に『運がわるかったんだ』と微笑む彼。そこまで来る長い月日を想像して胸が苦しくなった。

映画は創作だけれど…きっとあながち丸っきりの妄想ではないんだろうな…。現実はもっと厳しいのかも知れない。 って思うと、何にも出来ない自分がちっちゃくて情けなくなる。

今の状態がいかに幸せなのか感謝しなくちゃなあ。充分幸せな私たち日本人はきっと…現実のスラムに生きる子供達より…瞳がキラキラしてない(^_^*)

映画のテーマの様に全てのコトが無意味ではなくて…繋がっていて悲惨な経験さえ、人生を切り開く道具になる。

運命ってそうゆうコトをさすのだから。久しぶりに観てみようかなあ…
みい太郎

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