面白い!
トレインスポッティングより好き!
誰もが知ってる「クイズミリオネア」っていう番組が題材だからこそアガるポイントがいくつも張り巡らされた名作だと思います。
音楽やルールを用いてのテンションの上げ方はもちろん、
回想からスタジオに居るジャマールへと移行するカットが本家ミリオネアの回答者を映す構図と全くとなの、
めちゃくちゃ上手い使い方ですよね。
ジャマールは現実の番組としてのミリオネアの挑戦者と同じ立ち場・立ち位置なんだけど、
否応無しに彼の背景を連想せざるを得ない。
あと何気なく見せてるけど、
三つの時系列を違和感なく進行できてる時点でめちゃくちゃうまいストーリーテリングですよね。
よくできてるな〜。
あと答えを覚えている理由がちゃんとロジカルなのがいいと思います。
ターニングポイントというか、
人生の転機的だったり、
印象に残るタイミングやシークエンスでヒントが隠されている。
失明した(させられた)旧友に100ドル札を渡すシーンなんか泣きそうになりました。
それだけに、ラスト問題が「そんな気がする」なのがちょっと残念だったかな…。
あそこでこそ映画的盛り上がりをもう一つ仕掛けられたように思えて。
ただ、彼のミリオネアに出た真の目的はラティカに再び遭うことなんですよね。
だから最後のテレフォンで彼の真の目的は達成できてるから、
そこは重要ではないという解釈かもしれないですが。
だとしたら最後の問題は間違ってて欲しかったですよね〜…。
あとは観客たちがテレビの前でうおおお!!って盛り上がる演出はアルマゲドンを彷彿とさせるけど、
こちらの方が感情的にノリやすかったですよね。
あっちはどうしても「人が死んでんねんぞ!!」ってなってしまって笑
警部の台詞にある
「金と女は人生を失敗する要因だ」
っていうの、痺れるねェ。
実際兄弟二人がそれによって翻弄されているのがまたミソですよね、この台詞。