片腕ファルコン

白と黒の片腕ファルコンのレビュー・感想・評価

白と黒(1963年製作の映画)
3.5
3年前辺りから池袋新文芸座で毎年行われるようになった仲代達矢特集。映画会の人間国宝と言っても過言ではないレジェンド仲代達矢。
全く寿命を感じさせない梅宮辰ニィや千葉真一先生と違って、年齢的にもだいぶ高齢なので、なるべく会える機会には会っておきたいが今回は無理だったので、最終回の1本を滑り込みで観賞。

『白と黒』
何故かソフト化もされてない幻のサスペンスの名作だとか…。

あらすじをザッと読んですぐ「犯人、仲代さんじゃねーか!」と予想がついたが、いざ始まると冒頭で仲代さんが犯行をおこすシーンから始まるのでした。犯人を当てる安易な映画じゃないのですね、大変失礼しました!

たまたま泥棒に入った男が無理やり自供させられて良心の呵責に悩まされる仲代さんと 一度特定してしまった犯人を覆すべきかという検察側のメンツなど、心理描写が秀逸。

しかも 展開が二転三転していって60年代にこんなサスペンスがあったとは驚き!

にしても何故ソフト化しないのかしらね。。