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レッド・ツェッペリン/狂熱のライブのとぽとぽのレビュー・感想・評価

4.0
熱狂じゃなく"狂熱"!永遠の詩は終わらない…未だにぼくらの中で鳴り止まない!!

後年を生きるぼくらとしては、もっと素直にツェッペリンのライブだけ見ていたいけど!それも(今となっては)本作を語るうえで欠かすことのできない味。余計なものは色々と付いているけど、ツェッペリンのライブ映像が見られるというだけで貴重な映像資料。とりわけYouTubeなどの無かった時代、当時は本作で初めて動く彼らを見たという人も多かったのではなかろうか?だから誰がこれを拒めようか?多くのファンにとって本作の欠点など気になるようなものではないのだ!
曲中に街並みや突然メンバーによる劇映画パート・寓話的小話が挿入される作りなど、ライブ映画としてはとにかくヘンテコで異色。けど、Wikipediaなど読んでも分かるように、それがメンバーのしたかったことだから、本作を見るぼくらはそれを受け入れて楽しむしかないわけで。まさしくDazed and Confused 幻惑されて?そしThe Song Remains The Same 永遠の詩!
曲間には、交互に舞台裏や会場の様子が映し出される。もぐりのポスター屋などマディソン・スクエア・ガーデン会場内で勝手に非公式グッズ販売。違法商売で儲けさせてくれるツェッペリン様様ってわけか!英国と米国。
ギターはジミー・ペイジ✕2。「希望の歌を」と言ってからStairway to Heavenに入るのいいね。ジョン・ボーナム最高!! 特にMoby Dickでのドラムソロやばすぎ…。そして、ジョン・ポール・ジョーンズがいかに度台として支えているか。ロバート・プラントのタイトなジーンズにねじ込まれたヒップラインは勿論、もっこり。脈絡なくドラッギーでサイケデリックなイメージたちがインサートされたり(終わってみればそんなことちっぽけなことで気にならなくなる)、「もっと手元を映してくれ!」と思ったりする瞬間もあるけど、ライブシーンは総じて最高だ。
セットリストもアツいし、わざわざ改めて言うまでもないが最高のロックンローバンドであると同時に最高のライブバンドであることを痛感・再発見させられるようなライブならではのスリリングさと興奮、熱狂じゃなく狂熱!!

EXIT MUSIC
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