ニカイドウ

フェノミナンのニカイドウのレビュー・感想・評価

フェノミナン(1996年製作の映画)
5.0
とても思い入れの強い作品。
公開当時、同じ夢を持った仲間たちとナイトショーで。多分まだ10代の頃。
俺の初ジョン・トラボルタで、映画の後に語り合うというのも初めて経験した。
映画館で感動して涙が止まらず、仲間に見られるのが恥ずかしかったから館内が明るくなるまでに止めようと必死になったなぁ。
チェンジ・ザ・ワールドが一番好きな曲になった。ギターで弾き語りしたかったけど技術不足で出来へんかった。今も無理。笑
その頃からずっと一番好きな映画。
久々に鑑賞。
ジョージは謎の光を浴びて超能力を使えるようになる。そんな夢のような話から、あの涙無くしては語れないラストに向かうとは誰が想像出来るよ?
好きな映画であっても何度も観る習慣がなくて多分3回くらいしか観てない。だから、今回も新鮮な気持ちで観れた。
やっぱり映画館で観た初回の感動に勝るものはないけど、今回も泣いてしまった。
鬼滅の刃で、炭治郎が冨岡義勇に「受け取ったものを繋いでいく事」の大切さを思い出させる回を観た日に、このラストは堪えきれん…
頭は良くないけど、いつも周りに人がいたジョージ。頭が良くなって、溢れ出すアイデアを誰かに話したくて仕方ないジョージ。
それやのに…
ジョージの中身は何も変わってなくて、変わったのは周りの人々がジョージを見る目…恐怖、猜疑心、好奇の目……超能力の暴発がさらにそれを加速させてしまう…
「みんな、好きな人の為に家中イスだらけにするジョージやで!!」って言いたくなる。
ジョージは誰よりも寂しがり屋で、誰よりも他人の寂しさに敏感やったんやと思う。
映画鑑賞中より、観終わった後に「思い出し涙」が溢れてくる映画。
ただ沢山映画を観た弊害か、ジョン・トラボルタがエロ過ぎる。
所々に他の映画で観た肉食トラボルタが顔出しとるな。特にキスシーン。笑
ラッセル・クロウとかマット・デイモンなら、純朴なジョージをキスシーンまで上手く演じてくれそう…とか思ったり。
ま、それを差し引いても…いや、肉食トラボルタも含めて、『フェノミナン』は俺の一番好きな映画や。
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