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アラビアのロレンスのfinancierのレビュー・感想・評価

アラビアのロレンス(1962年製作の映画)
3.7
この映画で一番大スペクタクルだったのは、
ロレンスの感情だった気がする。

砂漠がとてもとても美しくて行きたくなって、
(まあその美しさは白人の思い描く夢の『清廉なアラブ』なんだけれども、美しいものは美しい)
ラクダさんたちがずっとかわいい。あんまり鞭いれないで欲しい。

アリとの関係がブロマンスぽく、ふたりの少年従者(?)はお稚児さんの雰囲気もあり、
うん?と思ったのも束の間、少年ッッ!

鬼のような脚本だなという感慨もまた束の間、
🥀なんですかそうなんですよね?
公開当時の反応が知りたくなりながら、
ロレンスの心がどんどんズタズタのボロボロになっていく様が見事で、
アリの告白(白状?)を引き出すアウダのシーンが良くて、
ファイサル王子がなかなかのポリティシャンでうまく締められて終わってしまった。

🥀だと読んだのが私の思い違いなのか知りたくて、Wikipedia読んだらそうだと書いてあった。
イギリス、同性愛を犯罪化してたけど上流階級も労働階級も「そういうのもある」ものとして受け入れてた、そんな時代なのかな。
あと、ロレンスのモデルになった人のページも読んだら「拷問を受けて“目覚めた”」みたいなことが書いてあった。なんだってそんなことが後世に伝わることに。

自転車の少年ふたりは、ダウドとファラージのお迎えの姿だったのかなあ。
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