エレジア

アラビアのロレンスのエレジアのレビュー・感想・評価

アラビアのロレンス(1962年製作の映画)
3.0
「世界で解決が最も難しい紛争」と呼ばれるパレスチナとイスラエルの実際の争いをみて、この機会に眠っていたDVDで観る。イスラエルが登場するよりすこし前の話でイギリスという国が利権を貪るために、どんな感じで中近東(ま、世界中だけど)に接していたかがよく分かる。(司令官室とかにも、それエジプトからかっぱらってきたやつだろ!みたいな猫の飾り物みたいのがごろごろ)

 ヨーロッパやアメリカがこのようなことをたくさん行ってきたことが、いまになって、世界中(ウクライナ、パレスチナ、アフリカなど)に膿のようになって、ながれ出ている感が否めない。

 最後にまともに観たのは、復活した映画の日に渋谷パンテオンでみたのときが最後だったと思うけど、いま観ると、歴史的背景や民族といったものをなにも分からない高校生が(当時はwikiですぐ調べられるとかないし)よく観ていたなと、過去の自分に感想を聞いてみたい。親の世代の人たちだって、どれだけ分かってみていたのかしら?

 ローレンスは、かなりエキセントリックで自信過剰な人物だけど、運がよかったとしか思えない。それでいて、あれだけイケイケだったのに、調子にのって、オレは透明人間だ!なんて、忠告も聞かず、大胆なことして、案の定、捕まって、カマを掘られたら、いきなりシュンとしちゃって、もうなにもできなーい、ぼくやんないもん。みたいになったのが、ほら言わんこっちゃない、情けないなぁ……って。いるよな、会社でもこういう人、最初、あまりに自信満々なので、どれだけ出来るんだよって思っていたら、あっという間に、現実に叩きのめされ、一線から退場ーーみたくなり、消えていく人。自分の実力も分からず、やってみなければ分からない!とか、いいだす人、多いいなぁ
。どうしちゃったんだろ

 とりあえず、休憩を挟んで長かったけれど、こういう時間をふんだんに使った映画を観るのも、たまにはいいなって。最近、だったら、2時間に縮めろ!ワンシーンをもっと短くしろ!興味引くことを10分に1回は入れろ!とかにせわしない作品になるんだろうなと。それはそれでいいところもあるけれど、まったく別物の感想になっちゃうんだろうなって
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