ピュンピュン丸

残雪のピュンピュン丸のレビュー・感想・評価

残雪(1968年製作の映画)
3.7
舟木一夫、松原智恵子のコンビ。
不器用純情恋愛路線はこの2人にお任せするのが一番なのだろう。

舟木一夫は一流大学の大学生で、既に一流建築事務所への就職が内定していて、事務所に学生服のままうろちょろしている。そして、甘えたなめた態度。今からすると、かなりの違和感だけど、同じ世代の映画で、植木等の無責任シリーズとか加山雄三の若大将シリーズなんかにも学生服の主人公がずかずかと大きな企業に出入りして、物申す姿あるから、まあいいのかな。笑

愛し合う2人が実は、実の〇〇だったという悲恋物語。

心が既に汚れてしまった自分ではもはや感動は難しかったが、それでも、真っ白な雪の中にたたずむモンペ姿の松原智恵子さまの美しさは、迷い込んだ雪原で天然記念物のトキにでも出会ったかのような感動を覚えた。笑

初見は、高校時代、学校サボって見た昼のロードショー。その時は、確かに、死ぬほど感動していた。

俺の心も、やはり汚れたということか。