えりみ

太陽の傷のえりみのレビュー・感想・評価

太陽の傷(2006年製作の映画)
4.5
WOWOW「特集:哀川翔の30年」で。
よ!三池監督!!やってくれました~(^^)
“少年法”に鋭く切り込んだ社会派ドラマ!とか紹介されたりしてましたが、そんなことはない社会派フリした復讐モノでしたヾ(@⌒▽⌒@)ノ
タブーを怖れない復讐モノ、という点が高評価♪
少年法、加害者の人権、被害者家族の扱いに対する怒りが込められたブレない脚本に拍手♪個人的にはスカっとした話でしたが不快に思う方もいるかと思います、全く中立的でないストーリーなので。
小さい娘が惨殺されるわ嫁は目の前で死ぬわ、挙句ねこ(と思われる)虐待描写まであるので到底他人にオススメできる代物でもないんですが…よかったんですよ、コレが。猫殺されたくだりは歯噛みしましたけど実際に多いですからね(-_-#")

キャスティングが軒並みハマっていて気持ちいいです、あ哀川翔が設計士にみえるか?そこは…いいんです!
お得意さん?の勝野洋が無骨に助けてくれるのええわぁ
ボンクラな保護士(トンデモ行動に目がテン)に佐藤藍子、ハマり過ぎ(・m・ )
「ボランティアですから」が口癖のゲスな保護士に平泉成
ゲスな弁護士に宅麻伸、これが意外にハマってた。
風間トオルはサーフボード工房の大将(子供達の更生を助ける)、少年役の子達も皆よかったです。
遠藤憲一さんのシーンは、唯一の笑いどころと捉えていいんでしょうか(^^;ほんまこのシーンだけしか出てない。

銃があまりに簡単に手に入るのはご愛嬌で。銃撃無いとクライマックス盛り上がらんのでねぇ。
中盤ある惨劇の瞬間、血がダラ~っと流れたあと色が無くなってしまうあの場面が一番痺れました\(゚▽゚=))/


ちなみに映画の製作は2006年。劇中では「13歳は人殺しても捕まらない」とありますが、
少年法はその後改正され2007年少年院送致はおおむね12歳以上、2008年12歳以上の少年審判でも重大犯罪であれば犯罪被害者や遺族が傍聴出来るようになり、2014年刑罰の厳格化が成されています。
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