大列車強盗団のヒチのレビュー・感想・評価

激渋映画。犯罪者たちの栄華と破滅を誇張も矮小化もせずに淡々と描き出す。　実話ものとしてかなり堅実な作りで、冒頭のカーチェイス、長い下準備から強盗のシーン、主人公たちのその後まで一切の感情移入が廃されていて、一般の犯罪映画のような快感や美学を残していないのが凄まじい。それだけにラストのイッヌのくだりはノイズになってる気がする。