Nao

歩け走るな!のNaoのレビュー・感想・評価

歩け走るな!(1966年製作の映画)
3.5
英国の実業家ラトランドは、商用で東京へ来たが、予定より2日前に到着してしまい、尚且つ東京オリンピックの賑いでホテルは超満員である。
偶然アパートの同居人募集の張り紙を見つけ、若い女性クリスチーヌのアパートの隣室を間借りることになる。
ケーリー・グラントの最後の出演作にして舞台は日本の東京。
「陽気なルームメイト(1943)」の舞台を日本に移したリメイク作品。

1964年の東京オリンピックの時の東京をこんな綺麗な映像で観られたのは驚き。
日本の作品だったら画質はもう少し劣るような気がするが、気のせいかな。
セットを使ったであろう不自然なシーンはちょいちょいあった。
そもそも撮影は翌年の1965年とのこと。
内容は会話劇が中心で、オリンピックに無理矢理乗っかっているようだった。
競技中にあの会話は映画とはいえちょっと有り得ない。
オリンピック?結婚?何がテーマ?
もう一体何しに日本に来てるのか分からなくなってくる。
古き良き日本の風景の中に英語が飛び交う。
しかし、たまに出てくる日本語を分かってる風に受け取るのは映画の力だろうか。
そういうとこがごちゃ混ぜ。
逆に言うとこれをオリンピックに乗っかって日本で撮ってくれて、映像として残してくれた撮影チームに感謝。
Nao

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