超空間コベ

歩け走るな!の超空間コベのレビュー・感想・評価

歩け走るな!(1966年製作の映画)
4.0
1964年オリンピック真っ只中の
東京が舞台のコメディ。
(ロケは1965年)

いや~くだらなくて、もういつ
観るのヤメようかと思いながら
プッと噴き出す連続でズルズル
最後まで観てしまった。(笑)

当時の東京の街の情景を自然に
見せている、ちゃんとした
映像の作りになってますね。
監督の日本愛が感じられます。

ゴチャゴチャした街並みの中を、
そば屋の出前持ちが五段乗せを
片手にチャリで颯爽と駆け抜ける。

主人公が多くの町民から拍手され
ドモアリガトと手を振って応える。

そんな場面を見てるだけでも、
東京を舞台にした意味はあった
んだと思えてきます。♪


今作が引退作となる
ケイリー・グラントだけど、
Tシャツとトランクス姿で
競歩中の集団に割って入るほどの
元気の良さを見せてる。

ヒロインにクローネンバーグ監督
『ザ・ブルード/怒りのメタファー』
で、アレを次々と産み出していた
サマンサ・エッガー。

ヒロインの友人に、高美以子。
『サヨナラ』でマーロン・ブランド
と熱愛してた時とは違って
めちゃサバサバしてる。

その父親に、『東京ジョー』で
ハンフリー・ボガートと柔道
やってハラキリした島田テル。

スパイ容疑を取り調べる警部に
『スタートレック』カトーの
ジョージ・タケイ。


何せもう、ケイリー・グラントが
そこに居るだけで思わず笑って
しまう。(笑)
超空間コベ

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