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アトミック・カフェのnonのレビュー・感想・評価

アトミック・カフェ(1982年製作の映画)
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トリニティ実験の様子など『オッペンハイマー』でも扱われていた事柄の実際の映像が見れて興味深かった。それこそアインシュタインやオッペンハイマー本人の写真が使われている映像も途中で出てきて、『オッペンハイマー 』を観ていろんなことを学んだこのタイミングでこの映画について知れて良かった。

原子爆弾についてアメリカ政府が「神」というワードや軽いジョークを交えながら宣伝している様子は原爆の危険を軽視していて、今見るととても恐ろしく、核兵器が戦争を終わらせた「ポジティブなもの」として扱われていたということもよくわかった。
実際の爆発の瞬間の映像の数々は衝撃的だった。

ナレーションは一切なく、実際に撮影・製作・放送された核兵器に関する実験の映像や広報フィルムなどをひたすら繋ぎ合わせているという内容だけど、政府・軍の言葉を流した後、その言葉と矛盾しているような映像を入れる構成になっていて、批判や皮肉が込められているのが伝わってきた。
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