yaotomo

渋滞のyaotomoのレビュー・感想・評価

渋滞(1991年製作の映画)
4.4
この映画は、子供が小さい頃車で遠出した人、親に連れてってもらった思い出がある人、これから親になりそれをやる人に見てほしい名作。

100キロ級の渋滞に巻き込まれて、子供のトイレ、事故、宿泊先ない、道わからない、いつ着くかわからない、イライラする、喧嘩する、車窓から富士山が見えて家族が笑顔になる、人との縁が生まれる、仲が深まる、人の優しさに胸を熱くなどなど、
渋滞だけでこんなに話広げられるのかと、、

あと平成一桁世代に見てほしい映画かもしれない。ビジュアル的にも知ってるような知らないような、覚えてるような、覚えてないようなっていう感じで、
大人になってからお母さんが「あん時すんごい渋滞でお父さんイライラしててね〜」ってお母さんが思い出話にしそうな感じ、自分は断片的にしか覚えてないから、覚えてないような素振りをすると「忘れたの?!ありえない!」って姉とかに言われそうな家族の思い出をホレ!と映像化した貴重な作品。

平成初期ということで、身の回りにあるものは正直今と対して変わらないが、失われたたんだろうな、今残ってるか怪しいなというものも沢山散りばめられていて至って現実的な話なのに今見るとファンタジーに感じる瞬間がある。
スマホが無いだけでこんなに苦労あったんだなと。
紙の地図でうまく案内出来ない、電話ボックスなきゃ報告も出来ない、ホテルも病院もやってるかどうかも分からないなどの苦労もそうだし、田舎の人全員にお土産用意してから田舎に帰る律儀な姿とか、帰ってくる人今か今かと待つ人とか、、、

黒木瞳演じる奥さんが良い嫁過ぎる、、
頻繁にショーケンに当たり散らされて可哀想だが、、
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