蒼空

渋滞の蒼空のレビュー・感想・評価

渋滞(1991年製作の映画)
3.1
1991年

この時の日本の道路事情がよくわかる。

携帯電話なし
ポケベルも無し
休暇も多くはなし
ナビはもちろんなし
コンビニはあるけど田舎は少なめ
渋滞100キロ!


すっかり忘れていたけど、こんなだったのね。

渋滞100キロって
どうかしてる。
日本、盆と正月だけ国民総出で休暇っておかしいわ。
地域ごとにずらす方法をそろそろ考えてもいいんじゃないの。一週間は必要だし。
休暇も少なすぎるし休みを取ると上司に気兼ねするのも嫌だが、令和の今でもそうなら考えてもの。

結婚して田舎に帰省する。
東京から離れた場所に田舎があるって大変なんですね。海外旅行する方がまだ楽かもしれない。お金も手間もかかる。

四国の離島の風景は情緒があってとても良かった。これは是非帰省したい。いや、ここに旅したい。

場末のスナックの中はまるで都内のバーみたいでバブルな高級酒が並んでいる。監督の好きな藤沢周平の本を読むかたせ莉乃
出来過ぎだ。そこでとりあえずビールとつきだしだけで一万円払って帰るショーケン。その金で飛行機か新幹線乗ればよかったね。今なら小栗旬に主人公やって欲しい。

しかし、なんといってもこの映画の見どころは昭和のイケメン俳優岡田英次が色気ある田舎の枯爺になって無言で演技してるところ。まさかの鰤(ブリ)を高々と見せつけて食え!と言わんばかりにショーケンに投げるシーン
映画史上 想像もつかない海の男の豪快シーン
最高すぎでした。
そして、岡山県真鍋島の船と大漁旗の軍団
この映像はカッコいい。
島自慢ですね。

※鰤は本土の船長犬塚弘の知り合いの漁協の人にさばいてもらい冷凍ボックスを購入して寝ずに東京に帰った。と想像しました。

そのシーンを演出する音楽担当ケニー・G
のサックス。ようやく映画とあってきた感じ。他のシーンはなんか違和感。



映画は時代を映し出しそれが時を経て別の感激を生み出すことがあります。

映画ストーリー以上になんだか印象に残る作品でした。
蒼空

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