このレビューはネタバレを含みます
1990年12月30日から翌年の1月3日、東京から瀬戸内海の島に車で帰省する家族の悲喜こもごもな物語。携帯電話やカーナビが普及していない時代、高速道路で渋滞に巻き込まれ身動きが取れず次第に険悪な雰囲気になる家族。一般道に降りて安心したのも束の間、一般道でも渋滞が待っていた。裏道を行けば道に迷い、宿泊施設は全て満員。あと少しで辿り着ける、と思ったら子供が熱を出し……。ブラックコメディーに成ってしまう様な所を、心配しながら帰省を待つ父母の様子や結婚当時の回想シーン、何度も行き合うカップルとの絡みで人情味のある家族の絆の物語に仕立てている。