たな会No02

渋滞のたな会No02のレビュー・感想・評価

渋滞(1991年製作の映画)
3.5
不思議な映画でした。年末帰省ラッシュに遭遇した家族が4日くらいかけて帰省する話です。密室劇でありロードムービーであるという相反する要素が矛盾せずに共存する映画でした。渋滞に巻き込まれてぎすぎすしまくりで観ていて胸が苦しくなります。ショーケンこわいよ。たびたび起こるハプニングが渋滞のイライラを緩和/増長させてておもしろかったです。91年の映画ですが、当時の雰囲気がわかるというか、当時の金銭的な豊かさとは裏にある豊かさを追い求めてるような映画ですね。幸福とは何かを描こうとしていたんじゃないでしょうか。ショーケンの屈託ない笑顔もハンドル握ったときのアウトローな感じもよかったですが、社畜ショーケンは新鮮で最高でしたね。音楽が全然映画にあってなくて驚きました。そして、ブリを投げつけるスローモーションは笑うしかありません。やっぱ不思議な映画でした。