石井隆の「死んでもいい」に引き続き、90年代の日本映画を盛り上げたアルゴプロジェクト製作。阪本順治のトカレフもか…90年代の名作が生まれる場所がたしかにあったことに胸が熱くなる。
監督知らねえなと調べたらどうやら、山田洋次の弟子らしい!どうりで学校シリーズみたいな感じの中に、人間らしい演出が多いなと思った。他の作品は脚本、監督作品とも長渕剛を主演として起用したものが多いらしく(観てえ)、たぶんこれが1番の良作。
さて内容はと言うとタイトルの通り、浦安から四国・瀬戸内海の故郷まで「車」で帰ろうとして「渋滞」に巻き込まれ、ハプニングやらなにやらで三日三晩かかって故郷に帰る地獄旅行のお話。ロケハンや撮影の苦しみとは違った行き当たりバッタリドタバタ旅行の良さ◎
萩原健一と黒木瞳の夫婦が最高。絶対アドリブだべみたいな台詞とかあり、なかなか粋な映画作り。一瞬高速道路で、でんでんが出てきたのをわいは見逃さなかった!笑
1990年当時の携帯もコンビニもない時代のドライブで、後部座席から後ろの車を数えていた自分(5歳)の姿を思い出し、良き古き時代やったんやなと再確認できる映画でもあった。そして日常生活に埋没して忘れていた事を思い出させてくれるのが「旅」であることを痛感した。ドライブして〜