偉大な星条旗の光と闇
ストーリー
西部劇中では有名な実在の人物、バッファロー・ビルのその後を描いたドラマ。彼の率いるワイルド・ウェスト・ショウの一座に、カスター将軍の第7騎兵隊を全滅させたインディアン酋長、シッティング・ブルがやってくる。
主演 ポール・ニューマン
1976年のアメリカ合衆国の西部劇映画。
アメリカの英雄バッファロー・ビルの晩年の苦悩や葛藤、そして栄光を描いた光の裏に広がるアメリカ史というあまりにも大きな影を覗き見る。
毒毒しい映画。
大国アメリカの裏の部分を痛烈に批判しつつ偉大な星条旗の陰に隠れて死んでいった人々への讃美歌。
面白いか面白くないかで言えば難しい。
西部劇についてそこまで詳しくなければなんの話か全くわからないだろう。
映画としては普通だが、皮肉さは極上。
映画バッファロービルや大統領ですら"能無し"と描いてあるからだ。
戦争に勝つ者がいれば負ける者があり、その負けた者たちの事を考えた歴史は存在しない。それが歴代の積み重ねであり今日の世界なのだ。
この映画のイメージは"企て"
あまりに歴史を知らない者たちのためにもう一つの"企て"を見せようとしたそんな監督の意図が見える。捉え方としては謀反のようなクーデターのような、当時の色を残しつつ痛烈に批判するこの映画は稀有だろう。
映画の作り方は「バードマン」に近い?かもしれない。
ポールニューマンの目の色がとても綺麗であった。
面白くはないが、気になる方は是非