mikoyan358

ビッグ・アメリカンのmikoyan358のレビュー・感想・評価

ビッグ・アメリカン(1976年製作の映画)
2.0
西部に名をとどろかせたバッファロー・ビルが話の中心とはいえ、ロバート・アルトマン監督作という事で普通の西部劇のはずがないよなあ...と思っていたら、その通り「西部劇のその後」を描いたような作品だった。ショーを続けることで何とか過去の威光とプライドを保とうとしているバッファローのヒーロー然たる姿が、一人の先住民の存在を契機に残酷なまでに生々しく傷つけられ、彼が信じていた正義が音を立てて崩れていく様子がじわじわ描かれ正直いたたまれない。ポール・ニューマンというアイコンを使ってこういう爽快とは真逆に向かう話を作るあたりアルトマンはぶれてないし、やっぱり個人的に得意ではないなという事も改めて認識できた(笑)。
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