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誇りと情熱のmhのレビュー・感想・評価

誇りと情熱(1957年製作の映画)
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半島戦争(1808-1814年、スペイン独立戦争とも。ナポレオン戦争中に行われた戦い)が題材。
フランス占領下のスペインで、もともとスペイン軍のものだった大砲の回収を命じられたイギリス海軍の砲兵将校と、ゲリラの首領が反目するうちに芽生える友情と、あとまあいつもの恋愛。
ストーリーは「ナポレオン軍を出し抜いて、大砲を移動する」だけってあたりが超巧い。戦争ものというよりも、西部劇の変わり種みたいな位置づけだったのかも。
スペインのゲリラってあたりも面白いポイント。ゆくゆく彼らは、南米に渡ったり、「誰がために鐘は鳴る」に登場する山賊になっていくのかもしれないけど、まだ、共産主義という概念自体が生まれてない。
ゲリラとカトリック教会と仲がいいのも、のちを思えばありえない取り合わせ。
お互いいがみ合う未来が待っているとはつゆとも知らず、外敵に立ち向かうべく、スペインの魂とも称すべき大砲を運んでいくのだった。
クライマックスの攻城戦もすごかった。大作映画にはスペクタクルシーンが求められていた時代のスペクタクルシーンそのままの大規模戦闘。
スタンリークレイマーがすごいのかな?
面白かった!
mh

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