そーいちろー

仮面/ペルソナのそーいちろーのレビュー・感想・評価

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)
2.8
エレクトラを演じてる最中に精神的病いから言葉を失ってしまった女優を看護することになった若い看護師と女優との深い関係性が変転し、二人の人格すらも混じり合う中で、看護師の女自身も精神に異常をきたしていく。その映像は冒頭の焼け爛れたフィルム、女性の画像を触ろうとする少年の画像へと回帰していく、という内容で、女性二人の関わりを通じた心理小説ならぬ心理映画のような作品となっているのだが、正直、アランレネの出来損ないみたいな内容で微妙だった。

ぶっちゃけた話、映像なんかは凄いので、そういうところで「これは何か凄いはず!」「ベルイマンは高尚だから評価しないと!」みたいので高い評価をしている人はいると思うんだけど、正直よく分からないけど、これは凄い、みたいので映画を評価することの意味合いを感じられないので、無闇矢鱈なメタフィクション的な構成も含めて、これが自主映画の自意識満載な学生が作ったとしたら皆さん評価するんですか、という目線での結論。とりあえずエレクトラだったりの西洋人の背景がちゃんと理解出来てないとまともには評価出来ない代物なんだと思う。
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