特濃ミルク

仮面/ペルソナの特濃ミルクのネタバレレビュー・内容・結末

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

 精神を病んでしまい突然舞台を降りた女優と、彼女に付きっきりになる看護師との共同生活。
 もはやタイトルがネタバレになっているのと、この映画の影響下にある類似作品を幾つも見てきたせいで、ストーリー展開自体に衝撃はなかった。いわゆる本音と建前、現実と虚構、内と外のズレによって自分の精神が分裂し、どれが本当の自分か分からなくなっちゃうという、今となってはよくあるやつ。(進撃の巨人のライナー、パーフェクトブルーの霧越ミマ、ファイトクラブの「ぼく」…etc)
 まあ個人的にはいくつも「自分」があって何が悪いねんと思っているので、特に問題意識は揺さぶられなかった。(会社の上司と3歳児とにそれぞれ対応する時に同じような言葉遣い、態度で接するか?)誰にでも、何処ででも一貫した態度でいる方がかえって異常だろう。
 まあとりあえず、そんな内容よりは強烈な映像表現にやられたな。サブリミナル的な速さでいきなり大ち○ぽが映ったり、痛みがモロに伝わってくるゴア表現、いい感じに影が入った顔のドアップの多用、まるで鏡のように対称を為す冒頭と終幕…。所詮すべては虚構ということなのかな。
 
 
 
 
 
 
特濃ミルク

特濃ミルク