ついに、初のイングマール・ベルイマン作品。
こうして知らなかった巨匠を知り、観るにこぎつけられると、映画をより深く知ることができていると実感できて嬉しい。
ベルイマンは第七の封印を知った時に同時に…
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精神を病んでしまい突然舞台を降りた女優と、彼女に付きっきりになる看護師との共同生活。
もはやタイトルがネタバレになっているのと、この映画の影響下にある類似作品を幾つも見てきたせいで、ストーリー展…
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・圧倒的な映像表現
・表層インテンシティがはっきり現れていて一瞬で掴まれる。
・途中からは映像としては落ち着いて運動が少なくなるが、解決に向かうにつれて演出が派手になるから見応えがあった
・音楽の使…
67年のベルイマン監督作品。失語症になった舞台女優と、彼女の面倒を看る女性看護師。ほぼふたりしか登場しない、どこまで幻覚でどこまで現実か、わからない内面劇。看護婦役のビビ・アンデショーンの体あたり的…
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タイトルのおかげでエリーサベットとアルマの関係が早めに理解できて見やすかった。
仮面であるアルマがエリーサベットに、ひとことでもいいから喋ってよと頼むシーンは、なかなか真に迫るものがあった。そんな…
言葉を失った人物を題材とする時、普通はその人物の人生に深く迫っていきそうな気がしますが、今作は、言葉を失った人物の「沈黙」が段々と看護師に感染していくという、なんとも斜め上の展開が繰り広げられていた…
>>続きを読む舞台の上で様々な仮面を被る役者。
自分ではない誰かを演じるというのは、我々が思っているより危険な行為である。
アイデンティティーを曖昧にし、自我を切り分ける必要があるからだ。
それは撮影している監督…
徹底された照明はさすがに圧巻でした。
右のアルマと左のエリーサベット、ラ・ポワント・クールト構図からエリーサベットも右に侵入。次にはアルマを左へ誘導。素晴らしい、最高に狂気でした。
ラストのクレーン…
失語症になった女優と堕胎経験のある看護婦の療養話。かなりシンプルな話だけど話が進むにつれてお互いの存在がクロスしていき、もはやどちらの話なのか、そもそも看護婦は存在したのか分からなくなって本当に気味…
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