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青春怪談のkojikojiのレビュー・感想・評価

青春怪談(1955年製作の映画)
4.0
この映画好きだ。
タイトルはなんでだろうって自分には分からなかったが、まぁいいか。

轟夕起子の可愛らしさがこの作品のツボ。三橋達也が自分の母親を、彼女は20歳で精神年齢が止まっていると言う。轟夕起子の演技には思わず笑ってしまう。亡き旦那さんの墓参りのシーンとか、沼に入って自殺しようとするところなんて可愛らしい。

主要キャストのキャラがとても立っていてよい。
合理主義者でハンサムなモテモテ三橋達也(なぜかオネエ言葉になる)、さっぱりした性格の北原三枝、そして轟夕起子。厳格な山村聰も実にいい。

北原三枝を慕う少女役の芦川いづみ。この作品が日活デビュー作らしい。お人形さんみたいな可愛らしさ。シンデレラからとってシンデと呼ばれている。

浅草で4人が待ち合わせするシーンで、山村聰が三橋達也に、今日の支度は北原三枝が初めてやってくれ手際よかった。もっともっと今までやっもらえばよかったなんていう。こういうのも親子の関係が分かっていいシーン。

ラスト山村聰と轟夕起子の結婚式のシーンで、母親の後ろ姿が映し出され、三橋達也の気持ちが語られるところは涙が出た。

そういえば「愛のお荷物」と主演4人が被っていて、しかも夫婦、恋人同士。

市川崑監督はタイトルバックはすでに凝ってるね。

なんかバラバラな文になってしまった。
もう一回見たい作品。
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