pochibukuro

赤ちょうちんのpochibukuroのレビュー・感想・評価

赤ちょうちん(1974年製作の映画)
-
『妹よ』『バージンブルース』の次に見た藤田敏八・秋吉久美子コンビの3本目。秋吉久美子がピュアを通り越して少し頭が足りない?役柄。

同棲、喧嘩、詐欺、赤ちゃん取り替え事件、工場勤務、育児ノイローゼ…1974年当時の俗世間が垣間見れる。時代がひと回りして、この当時の貧乏くささが、なんか違和感無い。同じ1974年を描いていても『バージンブルース』の登場人物は中流家庭の子女だが、この映画に登場するのは、それよりも下層の生活者。令和の時代になりワーキングプアやコロナ禍失業など生活格差が広がり生活弱者は増えている。

厚化粧して鶏肉を貪り食うシーンでは『ベティ・ブルー』を思い出す。
pochibukuro

pochibukuro