このレビューはネタバレを含みます
主人公はいない。
「家族を蔑ろにしていたトム・クルーズ」も、「聡明そうな少女ダコタ・ファニング」も、「人を助け果敢に立ち向かう青年ジャスティン・チャットウィン」もみーんなパニクるし、逃げ惑う小市民、群衆でしかない。
トム・クルーズが何某かに選ばれて世界を救うことはない(でもやはりちょっとはひと救うのだ)。
トライポッドに捕らわれたひとたちが入れられたのがカゴ状なのが良く、虫カゴじゃんとなる。
あと川に大量の死体が流れていく様子はスピルバーグの趣味なんだろうなと思うし、爆走火炎列車はかっこいい。
観る前はよくある題材の地味めな映画かなと思っていたが、主人公の不在や流石の映像で十分楽しめた。
しかし、息子は結局死んでないし、仕方ないとは言えファニングはずっと金切声で叫んでいるしで疲れてるときに観ると消耗するなあと思う。