ゲイリー冨久津

宇宙戦争のゲイリー冨久津のレビュー・感想・評価

宇宙戦争(2005年製作の映画)
4.5
湾岸地帯で働く平凡な労働者レイが、別れた妻との間にもうけた子供たちと面会するその日、突如現れた“何者か”が容赦なく町を破壊していく。レイは子供たちとともに生きるために町を逃げ出すが……。H・G・ウェルズの傑作小説を再映画化。撮影はヤヌス・カミンスキー、音楽はジョン・ウィリアムズなど、おなじみのスピルバーグ組が結集。

TV放送で何度か観た記憶はあるんですが、改めて鑑賞。

こんなに絶望的な映画だったとは。
彼らが地中から現れてからは、終盤までひたすら逃げるのみ。

トム・クルーズのダメ人間的演技はなかなか珍しい。
子供達には慕われず、少しバカにされた雰囲気。挙句にキレて食パンを窓ガラスに投げつける!
意外とハマっています。

恐怖と不安が人を迷わす。
不確かな情報が伝播して、民衆を狂わせる。
そんな時、自分はまともでありたいと思うが、生き残るタイプでもないと思う。
いっそのこと、この映画の様に一瞬で灰にして頂けるとありがたい。

そして、スピルバーグ監督は『宇宙戦争』と『ミュンヘン』を同年に製作。
両方とも面白い!
本当にすごい!
ゲイリー冨久津

ゲイリー冨久津