このレビューはネタバレを含みます
2回目の鑑賞。映画冒頭、レイチェルがテレビを見ているシーンで一瞬『地上最大のショウ』の列車激突シーンが挟み込まれているのを発見。『フェイブルマンズ』を見たあとだったので、本当にこの映画好きなんだなぁと思うと同時に、これから地上最大のショウ(スペクタクル)を見せてやるという意気込みなのかなと思ったり。
個人的にグッと来たのが、盗んだ自動車で自宅から逃げるシーン。『続・激突カージャック』でも見られた車の周りをカメラがグルグル移しながらのワンテイクの会話シーンが、よりブラッシュアップされていて感動した。会話の途中途中でハンドルを大きく切るアクションシーンが入ることで、緩急があり全く飽きさせない。
トム・クルーズのダメ親父役も最高で、冒頭では自分の非から目を逸らし常に飄々としていたレイが、息子を引き止められず娘の子守唄も歌えない自分に絶望し受け入れるシーンにはウルっときた。エンディングの息子との抱擁も、『トップガンマーヴェリック』に通じる涙目でのサイレント抱擁で良かった。