「21世紀の初頭、我々は」のナレーションで始まる。
モーガン・フリーマンの声がどんなに良かろうが!
僕は必ず日本語版の津嘉山正種さんの声を聞きます!
何度聞いてもしびれます!(DVD持ってる)
感情をこれっぽっちも込めない、ゆっくりとして冷たいけど重たい、ほんのすこーしだけタメを作った不穏な口調で
「冷酷で無慈悲な生命体が、地球を羨望の眼差しで 見つめて い た」
なんて言われたら、もう…。
しかし本音は大好きな矢島正明氏の声だったら最高だった
津嘉山さんの声は素晴らしくて大好きですが、矢島さんのナレーションなら家宝にする!
というちょっとマニアックな話はおいといて、
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SFの古典が原作です。
原作のあらすじは、僕にはむちゃんこ簡単な説明しかできませんが、(シンデレラ並の古典だと思ってるのであえてネタバレします、ごめんなさい)
「火星人が攻めてきたよ!地球人まったく歯が立たないけど!地球の細菌に免疫がないみたいで皆勝手に病死してくれたよ!めでたしめでたし!おしまい」
これだけです。
何だか評価の低い作品ですが僕は好きで、ダメ親父トムが子供のために戦うという、
世界規模の一大事に「1つの家族だけ」にスポットを当てたストーリーなんですね。
世界で起こっている異星人侵攻と自滅は原作通りで、この映画オリジナルとしてトム親子の逃亡と戦いと絆を描いているわけです。
そして、極限下で沸騰する人間心理の恐ろしさなんかもホラーチックに描かれていて、現実にあり得るのはこっちの方なわけだから、異星人の侵攻よりもゾクリとさせられるのです。
この大厄災の渦中で、トム親子の他にも世界中の家族にそれぞれの戦いやドラマが起こっていたはずで、
そのそれぞれを描いた群像シリーズ作品になってもいいな、と思ったぐらい楽しめました。
車で逃げるときの、ワンカットの中でカメラが車内と車外を自由に行き来するカメラワーク、CGも駆使してるとは言えああいうのってどう撮ってるんだろうなー
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ナレーション津嘉山さんの渋み、トムの森川さんの安定感はもちろん、ダコタちゃんの悲鳴も含めて、吹替がすごくよい。ロビンも。
子役の声の演技がしっかりしてる吹替版は大体おもしろい…、逆か、しっかりした吹替版は子役に手を抜かないし妥協しない。