久しぶりに観たがこんなに怖かったっけ…と2時間驚かされっぱなし。スピルバーグ作品では『ジョーズ』と並ぶ素晴らしいスリラーでは。トライポッドの襲撃シーンはその巨大さ、破壊力の高さ等からもはや怪獣映画と言えそうなぐらい。更にトム・クルーズ演じる主人公が軍人ではなくただの一般人、それも頼りない父親であるため、為す術もなく逃げるしかない彼の姿に観ているこちらの絶望感もいや増す。
しかし、宇宙人による容赦ない破壊・侵略ぶりよりも怖いのは、追い詰められた人間の取る行動かもしれない。常軌を逸したとしか考えられない彼らの振る舞い（特に車が包囲されるシーンとティム・ロビンス演じる住人とのシーン）には別種の恐怖感を抱いてしまう。宇宙人とは違って言葉も通じるはずなのに、こんなにも意思疎通が図れなくなってしまうのかと。
