バンバンビガロ

失われた週末のバンバンビガロのレビュー・感想・評価

失われた週末(1945年製作の映画)
3.6
ただアルコール依存症の男が懊悩する姿を描いただけの作品なのだがこれが結構面白い。
レイ・ミランド演じる主人公のアル中ぶりはかなり真に迫るものがあるし、酒を求めて右往左往する展開にも工夫がある。
アルコール依存症専門病棟の描写や主人公が幻覚症状に襲われる場面は恐怖映画さながらの演出でアルコール依存症の恐ろしさをたっぷりと描いている。
ラストは更生を決意した小説家志望の主人公が自身のアルコール依存症についての物語を書き始めて映画冒頭の場面に戻るという円環構造になっていて、うまくまとめたという感じである。
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