原題『The Lost Weekend』 (1945)
監督 : ビリー・ワイルダー
脚本 : チャールズ・ブラケット、ビリー・ワイルダー
撮影 : ジョン・サイツ
編集 : ドーン・ハリソン
音楽 : ミクロス・ロージャ
出演 : レイ・ミランド、ジェーン・ワイマン、フィリップ・テリー 、他
チャールズ・R・ジャクソンの原作小説をもとに、アルコール依存症に陥った男の恐怖と苦悶、不安心理、彼を取り巻く人々の苦しみを真正面から描いた社会派ドラマ映画。
「中毒ホラー」映画。
「地獄巡り」映画。
名匠ビリー・ワイルダー監督がそれまでタブーだったアルコール依存という主題に真っ向から挑み、第１８回アカデミー賞で作品・監督・脚色・主演男優賞の４部門を独占した名作。
酒を手に入れる為に「失われていく人間性」を、ビリー・ワイルダーによる、観てるコチラの心理を主人公のように焦燥感や不安、苦しさを感じさせるサスペンス演出、ノワールな撮影、テルミンを使用した不穏な音楽で描いた非常に怖い怖い見事な古典的名作でした。
ダーレン・アロノフスキー『レクイエム・フォー・ドリーム』などが好きな方にオススメのソレ系映画の古典。
